新卒・中途の面接で聞かれること
こんにちは。
コロナの影響で時間ができたので
新卒・中途採用についてDMで聞かれることをブログにまとめることにしました。
あくまでも私個人の意見なので、参考程度の読み物としてどうぞ。
人事業務について
私は現在40人程度のベンチャー企業で新卒・中途の採用担当をしています。
と言っても人事総務労務新規事業と色々担当しているので、人事専門で長年担当されてる方と少し意見が違うこともあります。
年間採用予算100万円で採用活動をしています。※新卒中途の合計予算
人事・経営者の方なら予算感伝わると思いますが年間予算100万円ってめっちゃ少ないんですよ。
エージェントは使わず、というか使えないので
毎年100万円でどの媒体を使って学生を集めるかを一人で考えて採用業務を行っています。
それで年間4−6名ぐらいの採用をしています。
面談人数は年間100名くらいです。
面接で聞かれることの意図
面接で聞かれることをよく質問されますが、私は基本的にこんなふうに考えて面接をしています。
人が仕事を辞めたいと感じるのは
・仕事内容
・人間関係
・お金 のどれかに不都合が生じた時。
なので、この3つの要素をもとに双方(求職者側と企業側)で合うと感じた方を採用する。
新しくもなんともない普通のことですが、面接に来る方でこの要素をしっかり把握して来社する方は少ないです。
仕事内容が
人間関係
お金だと企業側の提示する年収と求職者の求める年収が合うかどうかです。
余談ですが、企業側の求める人物像と求職者のスペック(スペックという表現は好きではないですが)が合わないと落ちることが多いです。
企業側にとってハイスペックすぎると思われると落ちることもあります。
人事側は欲しい人材には内定出しますが、その中でも入社してくれそうな人かどうかは見ています。ハイスペックすぎると入社可能性が低いと判断されて書類で落ちるなんてこともあるんです。
面接はマッチングが大事なので企業側と求職者側双方から「この人/企業は合うかどうか」を確かめる場です。
話を戻します。
・仕事内容
・人間関係
・お金
この3要素を満たしているかどうかを確認するために面接での確認項目を設けています。
0:清潔感、一般的なビジネスマナー
1:カルチャーフィットするかどうか
2:入社後の活躍期待度
3:メンタルの強さ
4:仕事タイプ
※追記・修正していくことを想定して書いています。
0:清潔感、一般的なビジネスマナー
0は基礎中の基礎ですが、これがない人は新卒中途問わずいるんですよね。
入室した瞬間の清潔感がないと大きくマイナスです。
また、優秀でも一般的なマナーがないと私は落とします。
清潔感、一般的なビジネスマナーに関する質問をするなら
「簡単に自己紹介をしてください」
メールの返信マナー
仕草 を見ています。
1:カルチャーフィットするかどうか
カルチャーフィットは大切です。
ここは人間関係構築に関わる部分なので、入社後のギャップがあると離職につながると判断します。
例えば、普段から物静かな方が体育会系の社風の会社に入ると、合わない気がしますよね。
カルチャーフィットに関する質問をするなら
「現職の職場の雰囲気はどんな感じですか」
「弊社に対してどのようなイメージをお持ちですか」と言ったことを聞きます。
2:入社後の活躍期待度
新卒だとポテンシャル採用だと言われますが、自己PRがうまい学生もいれば事故PRしてくる学生もいます。
「ビジネス目線で活躍できるエピソードを選ぶ」のが新卒だと重要です。
中途だと、現職と入社したい企業で業種や職種が違うこともありますよね。
その場合も現職で培ったスキルや経験で入社希望企業でいかせる部分を抽出して
それを因数分解して話せる人が強いです。
意外に多いのが、経歴自慢に留まってしまう方と話がわかりづらい方。
人事側は時間がないと深掘りの質問ができない場合もありますので、面接する側につたわる、つまり初対面の高校生にすんなり理解されるような話し方やエピソードがいいと思います。
入社後の活躍期待度に関する質問をするなら
「現職で培ったスキルについて教えてください」
「弊社に入社したらどのようなポジションで活躍できると考えていますか」と言ったことを聞きます。
3:メンタルの強さ
仕事は基本的に理不尽で泥臭いものだと思っています。業界イメージが華やかでも地味なことをコツコツできる人が結局強いです。
結果が出る、もしくは活躍するまでに時間がかかってもめげずに努力ができるかを面接で確かめたいです。
メンタルの強さに関する質問をするなら
「挫折体験について教えてください」
「結果が出ない時の対応方法や工夫があれば教えてください」
と言ったことを聞きます。
4:仕事タイプ
仕事タイプは
・着手が早くてミスもするタイプ(走りながら修正していく)
・着手は遅いがミスも少ないタイプ のようにざっくりした特徴をとらえるために見ています。
これは社内の業務完成度や着手スピードなど社内の業務バランスが崩れるのを防ぐためです。
仕事タイプ以外にも、性格や性別などをいくつかのタイプ別に分けて最適なバランスになるように採用する人材を決めています。
仕事タイプに関する質問をするなら
「現在の仕事の進め方と理想の仕事の進め方について教えてください」
「パフォーマンスが最大限発揮できる環境があるとしたらどのような環境ですか」
と言ったことを聞きます。
<まとめ>面接で聞かれること
基本的な質問はこちら。
・自己紹介をお願いします
・強み、弱みはありますか。それはどんな点ですか
・自己PRをお願いします
・就活/転職の軸について教えてください
・弊社を志望した理由はなんですか
・挫折経験はありますか
先ほど解説した要素に対する確認の質問はこちら。
「現職の職場の雰囲気はどんな感じですか」
「弊社に対してどのようなイメージをお持ちですか」
「現職で培ったスキルについて教えてください」
「弊社に入社したらどのようなポジションで活躍できると考えていますか」
「結果が出ない時の対応方法や工夫があれば教えてください」
「現在の仕事の進め方と理想の仕事の進め方について教えてください」
「パフォーマンスが最大限発揮できる環境があるとしたらどのような環境ですか」
最後に
面接で聞かれること、それに対する回答の明確な答えはありません。
ただ質問の意図がわからないと落ちます。
面接は会話なので面接官との会話のキャッチボールをしながら進めていくのがおすすめです。